中山クリニック内視鏡センター西明石

CPAP療法|睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査と治療

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群の様子

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる、あるいは極端に浅くなることで、体が慢性的な酸素不足に陥る疾患です。特に高血圧、糖尿病、肥満など生活習慣病との関連が強く、放置すると脳卒中や心疾患のリスクが高まります。

内視鏡センター明石西では、SASの早期発見と治療を通じて、患者さまのQOL(生活の質)向上を目指します。

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CPAP療法とは|睡眠中の呼吸を守る治療法

CPAP療法機器
AirSense11は、ResMedグループ企業の商標及び登録商標です。©ResMed

CPAP療法(シーパップ療法)とは、「経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive Airway Pressure)」の略で、睡眠中の無呼吸を防ぐために、気道に空気を送り続ける治療法です。この治療法では、専用の機器を使って、鼻や口に装着したマスクから気道に一定の圧力で空気を送り込むことで、睡眠中に喉や気道が塞がるのを抑制します。これにより、無呼吸や低呼吸の発生が大幅に抑えられ、体内にしっかりと酸素を取り込めるようになります。

CPAP療法のメリット

・睡眠中の無呼吸・低呼吸を大幅に改善

・いびきの軽減による家族との良好な関係維持

・日中の眠気、倦怠感の改善

・高血圧や糖尿病など生活習慣病の進行予防

CPAP療法のデメリット

・マスク装着の違和感や慣れが必要

・継続使用が前提(中断すると再発)

・旅行や出張時に携帯が必要

診療の流れ|検査から治療開始まで

治療開始までのステップ

CPAP療法の様子
  1. 診察・問診:症状や生活習慣について医師が詳しくお伺いします。
  2. 睡眠検査の実施:ご自宅で行える検査キットを郵送でお届けします。
  3. 検査結果の説明と診断:約2週間後に再来院いただき、結果を医師がご説明します。
  4. 治療方針の決定:CPAP療法を含む最適な治療法をご提案いたします。
  5. 治療開始・フォローアップ:月1回の診察と機器の使用状況の確認を行います。

こんな方は要注意|CPAP療法の適応があるかも

  • 毎晩、大きないびきをかいていると家族に指摘されている方
  • 睡眠中に「呼吸が止まっていた」と言われたことがある方
  • 朝起きたときに頭が重い、だるさが残ると感じる方
 

これらに該当する方は、早めに医師の診察を受けて、適切な検査と治療を受けることが大切です。

症状が軽度の場合でも、将来の健康リスクを防ぐ目的で、早期介入が勧められるケースもあります。

よくある質問

睡眠時無呼吸症候群を放置しているとどうなりますか?

睡眠中に呼吸がたびたび止まることで、体は酸欠状態に陥り、少ない酸素を全身に送り届けようと心臓や血管に過剰な負担がかかるようになります。このような状態が慢性的に続くことで、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、さまざまな生活習慣病を引き起こす原因となります。実際、健康な方と比較すると、脳卒中の発症リスクは約3.5倍、心不全は約4.3倍、不整脈は約3.3倍に上昇すると報告されています。さらに、1時間あたりの無呼吸回数が20回以上となる「中等症」から「重症」に分類される場合、7〜8年後にはおよそ20〜30%の方が脳梗塞や心筋梗塞などの重大な心血管イベントを発症するとの報告もあります。こうしたリスクを未然に防ぐためには、早期の診断と適切な治療の開始が極めて重要です。

睡眠検査や治療には保険が使えますか?

はい、当院で実施している睡眠検査やCPAP療法は、保険が適用されます。

睡眠検査の費用はいくらですか?

簡易PSG検査は3割負担:2700円、Full PSG検査は3割:11250円となります。別途、診察料がかかりますのでご了承ください。

睡眠検査は入院しないといけませんか?

当院で実施している睡眠検査は、入院の必要はありません。ご自宅で行っていただけるPSG検査を導入しており、就寝前に小型の測定機器を装着していただくだけで、睡眠中の呼吸状態を記録することができます。この検査で使用する機器は、入院による精密検査(終夜ポリソムノグラフィー)と比較しても、測定項目や精度に大きな差はなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断において十分な信頼性を備えています。

CPAP療法に使用する機器は毎日使わないといけませんか?

はい、効果を十分に得るためには毎晩継続して使用することが大切です。途中で使用をやめると、無呼吸の状態が再び起こり、症状が悪化する可能性があります。

CPAP療法に使用する機器は外出時や旅行先でも使用できますか?

はい、CPAP機器は持ち運びが可能で、旅行先や出張先でも使用できます。

一度始めたら一生続けなければいけませんか?

すべての方が一生続けなければならないわけではありません。体重の減少や生活習慣の改善により、無呼吸の症状が軽くなり、CPAPが不要になるケースもあります。定期的な診察・検査を通じて、継続の必要性を判断します

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